small world 2 |
夜もそろそろ明けようかという時間に仕事を終えた彼は、タクシーを拾い自宅へと直行した。仕事で疲れきった彼は、黒いテーラードの戦闘服を脱ぐなりベッドへと吸い込まれた。六本木のとあるお店で一目惚れして購入してきたデザイナーズのファブリックベッドは、一人で使うには少し余りのある大きさだ。ドイツ人のデザイナーによってデザインされたというこのベッドは、生真面目なラインで構成されているが、どこか安心できる優しさも兼ね備えている。仕事が遅くなるといままでは会社で寝泊りすることの多かった彼だが、最近はどんなに仕事で遅くなっても家へと戻ってくる。彼は眠りの前にナイトテーブルの引き出しに手を伸ばし、中からインテリアのカタログを数冊取り出した。彼はページをめくり、自分に心地良い眠りを提供してくれる眠り台の名前を探した。そうそう、「セミア…、ピーター・マリーだったな…。」納得がいったのだろうか、彼はカタログを閉じ、そのまま深い眠りへと落ちていくのだった…。
【CEMIA bed】
【CEMIA night table】
【CEMIA sidebord】 …creation by Peter Maly 2007
※東京ショップ限定モデル