リーン・ロゼ大阪ショップ パンプキン第四章 |
現在手掛けている様々なプロジェクトについて、ポラン氏は快く語ってくれます。
パーティションとしても機能するブックシェルフ、ミラノ・トリエ二アル展示会の個展、パリのトロカーデーロ広場のホテルのインテリアデザインなど、色々な計画を組んでいます。
2008年にはパリの国際見本市に「デザイナー・オブ・ザ・イアー」として選ばれました。
現在2つの個展が開かれています。
パリのゴブラン美術館で「デザインと権力」という展示会とベルギーのグラン・オルニュの現在美術館で「ピエール・ポラン、スーパーモダンデザイナー」という個展も開催されています。後者のカタログがポラン氏の特徴を次のように語っています。
「このデザイナーのパーソナリティーはとてもユニークで、多様性と裕福なイマジネーションで溢れている。自分のツールを意識しながら、何よりも進歩を信頼している。今の変化の激しい時代の中では、彼の鋭いインテリジェンスに、満ちた目がデザインの文化に強い影響を与えています」
ポラン氏のアトリアは、形の美しいデザインがたくさん集めてあり、ポラン氏のインスピレーションの基になっています。しかし、彼は「形の世界」のみにこだわっていません。ヨーロッパの歴史に対しての深い興味と理解を示しています。ローマ帝国時代クリスティアンによるスペインの征服、現在の移民問題など、様々な場面について語っています。その歴史的出来事が、言語、文化宗教の発展にどのような影響を及ぼしてきたのか、という問題について非常に興味をもっています。ポラン氏にとってこういった文化に対する意識が、非常に大事なものなのです。
なぜなら、色々な国と地方から集まった自分の家族の歴史を、より理解できるからです。
彼はまさに「世界の市民」の様な存在です。これを思うとポラン氏がポラン氏が日本と深い関係を持っていることは決して不思議ではありません。